業界初
派遣労働者に本音アンケートを実施


2015年9月に可決成立し、翌月施行となった労働者派遣法改正案。この法案は二度の廃案を経てようやく議案に上がったものの、世論を巻き込んだ大激論にまで発展しました。そんな中、特に注目を集めたのが「一生派遣への懸念」や「正社員への道が閉ざされる」といった意見です。


しかし一方、H24厚生労働省発表の「派遣労働者実態調査」では、「正社員として働きたい:43.2%」「派遣として働きたい:43.1%」という数字も出ており、自ら派遣を選択している人が存在するのも事実です。


この状況を踏まえ、当社では派遣社員を対象にアンケートを実施。国会で議論されたように、不本意ながら派遣をしているといった回答が得られれば、これまで行ってきた当社のキャリアアップ制度を再度見直し、サービスの向上をはかる必要性があると考えました。



当社は、愛知県内輸送機械関連就業者26万5千人の内、12万7千人(47.7%)をしめる西三河地域にあり、多くの方が県外から仕事を求めてやって来ます。「住居と仕事がセット」のニーズも高く、期間工も含めブルーワーカーが多いこの地域で、「派遣社員」ニーズがあるかどうかは大きな問題です。


アンケートでは、「今後の働き方について」や「この度の派遣法改正に伴い、当社・都工業での無期雇用を希望するか」について質問。結果は以下の通りとなりました。




<本アンケートは、2015年10月中旬からの約2週間、在籍中の派遣社員を対象に実施。全体の約7割の277名から回答を得た>



結果は72.5%が、当社にてこのまま派遣社員として働くことを希望。77%近くの方が無期雇用を希望という結果でした。


この結果を受け、私たちは今後も派遣を希望する人々の待遇の改善を強化し、業界に先駆け無期雇用化を宣言することとなりました。今後も生産性や品質向上につながるキャリア形成のための安全衛生推進委員会への取り組みを加速させる方針です。




「派遣」という働き方に対し、多くの人々が前向きに考えていることや、「派遣」が働き方の“ひとつのスタイル”として定着していることが、アンケートを通して見えてきた気がします。




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